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ソニー・出井伸之社長インタビュー
ソニー7代目にして初めての非創業者社長。サラリーマン社長が考えるソニーのソフト・インフラ両面作戦とは?


この前、武道館でコンサートをしたセリーヌ・ディオンという歌手、あれはカナダで無名のころからずっとウチが育ててきた。そういう人がけっこういるんですよ。ソニーがソフトを作るんじゃなくて、本当に作るのは作曲家であり映画プロデューサーであり、クリエイターなんです。そういう人が自己表現をするためのプラットフォームを提供する。それが商売です。

ソニーの特徴は、ウォークマンしてもCDにしても、使って楽しい「エンターテインメント・エレクトロニクス」が製品の基本、ということです。ソニーはそんなハードを供給し、音楽ならSMEがソフトを供給する。SCEのようにソフト・ハードを一社で供給する例もある。ソニーグループ全体では、ソフトの中身とハードが一致して成り立っているわけです。

いま、インターネットやデジタル衛星放送など、ソフトの分配方法に劇的な変化が起きている。例えばデジタル多チャンネル放送だと、ブロードキャスト型から雑誌型にテレビが劇的な変貌を遂げる。これは世界的な変化で、我々の大きなビジネスチャンスだと思っている。だから(インターネット事業もJskyBへの投資も)会社としては本気で、ちょっとサイドビジネスで、なんてものじゃない。

ソニーはCDやMDといったメディアも一緒に作ってきたから、メディアの変化には非常に敏感な会社なんです。いまソフトの分配方法が、目に見えるCDなどから、衛星やネットワークのように目に見えないものに変わっている。が(メディアという点では)あまり次元の違うことと思っていない。メディアが変化すると、ライフスタイルが大きく変わる。この部分が我々の商売の本質なんです。

(AERA 97.03.17)





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