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わわわ暑い。こうも暑いと満員電車は炎熱地獄。そんな中、誰ぞのケータイの着メロがぺーっぺろっぽぺーっぺろっぽぺっぺろぺっぺっぺーなんて鳴り出した日にゃ、なんぼ温厚な小生でも脳漿が沸騰しそうになります。
とまあ以上はオッサンの愚痴なんですが、最近耳にする着メロの種類がどんどん増えている気がしません? 実はそうなんです。大手の着メロ配信サイトは何と百万人単位の会員を抱えています。一人月300円程度の会費でも億単位のビッグビジネス。そんなサイトがごろごろあります。
意外なことに、レコード会社は着メロビジネスに出遅れていました。各社バラバラにサイトを立ち上げたので、あゆの曲はあるのにヒッキーはない、なんて状態だったのです。しかも著作権料は作曲者に行っちゃう。が、彼らがこの商機を逃すはずがありません。前述の浜崎あゆみや安室奈美恵を抱える「エイベックス」、サザンを擁する「ビクター」、鈴木あみの「ソニー」というメジャー3社が共同で着メロ配信サイト「レーベルモバイル」を9月から始める運びとなったのです。500曲以上をそろえ、会員100万人を目指すとか。
レコード会社が着メロに力を入れる理由はもう一つあります。CDの売り上げにつながる宣伝媒体になると踏んでいるのです。そのために新曲CD発売の早くて1カ月前には着メロの配信を始める予定。すなわちヤングの間では、まだ誰も知らない新曲を着メロに使うことがステータス、おまけに曲を知らない周囲の人もメロディーを耳にする、さらに誰がどんな着メロを受信したかも把握できて一石三鳥。そんな目論見のようです。
特に力が入るのは、お客の8割前後が10代から20代というエイベックスであります。同社出身の上田正勝レーベルモバイル社長は、「着メロは、若者にとってアクセサリーと同じ自己表現。若者に情報発信するのに携帯は最高のツール」とまで言います。次世代携帯電話が普及した暁には、ビデオクリップを流す計画まであるそうです。
ヤングもハッピー、レコード会社もハッピー。誠に結構ですなあ。って、ちょっと待った。やっぱり電車じゃケータイはマナーモードにしてほしい! オッサンのささやかなお願いでした。
(AERA 2001年07月30日)
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