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5月15日は沖縄復帰30周年でしたので、「沖縄サミットとJポップについて未だ消えぬ小生の疑問」を開陳します。
登場人物は、片や安室奈美恵などスターを多数抱えるマネジメント会社「ライジングプロダクション」(現フリーゲートプロモーション)。一方はかつて自民党のサラブレッドだった加藤紘一氏。加藤氏の事務所代表だった佐藤三郎氏は、4月30日に東京地検に所得税法違反容疑で再逮捕されました。97年6月「ライジング」から得た1億5千万円を隠し、約7485万円を脱税した疑いです。
「一体何を見返りに期待して、芸能プロが政治家秘書に裏金を渡したんだ?」。これが小生の疑問です。芸能界にダークな噂が絶えないのは事実ですが、政治腐敗の片棒まで担いだ例は聞いたことがありませんからこだわります。
ご注目いただきたいのが、この97年6月という金銭授受の日付です。当時は「加藤の乱」以前、同氏が「未来の首相」ともてはやされた絶頂期(同氏はJポップ愛好家だそうで、カラオケの持ち歌はスピッツの「ロビンソン」だったとか)。
以下、事実を時系列で並べます。95年9月 加藤氏、自民党幹事長就任(98年7月まで)→97年6月 ライジングから加藤氏事務所に1億5千万円98年 サミット開催地の誘致合戦激化。8地域名乗り→99年4月小渕首相、開催地を沖縄に決定。
かくて一昨年7月の沖縄サミット開催に至るのですが、こうして振り返ると、あるイヤーな事実が残ります。このサミットの「イメージソング」(そんなもの以前はなかった)こそ、ライジングの安室嬢が歌った「NEVER END」であり、彼女が各国首脳を前に夕食会で歌う機会を与えられたことです。
「1億5千万円の見返りはライジング社長の違法賭博のもみ消し」と朝日新聞は報じています。なるほど、そうですか。でもまあ、違法行為のもみ消し依頼ができるくらいのクサい仲、もとい深い仲なら、歌手を座興に押し込むくらい簡単かもしれんなあ、などと小生は妄想が膨らみます。
一人の音楽を愛する者として、これは邪推と信じたい。が、Jポップが権力中枢部にカネで食い込んでいた醜態が暴露された今となっては、うさん臭く見えて仕方がない。リスナーの夢をかくもブチ壊しにしただけでも、関係者の罪は重いのです。
(AERA 2002年05月27日)
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