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【07年2月13日第一回口頭弁論での烏賀陽の意見陳述】 〜オリコン訴訟は言論の自由の敵だ〜 ------------------------------------------------------ 裁判官のみなさま、書記官のみなさま、オリコン代理人のみなさま、はじめまして。烏賀陽弘道と申します。今後しばらくお世話になりますが、どうぞよろしくお願いいたします。 まず、こうした場に立つこと自体めったにないことですので、日ごろ日本の民主主義と法治主義のために弛まざる努力を続けておられる裁判官・書記官はじめ裁判所の皆様に心からの感謝と尊敬の意を表明しておきたいと思います。ありがとうございます。 私は1963年に京都市に生まれ、京都大学を卒業したのち朝日新聞の記者となりました。17年間勤務したのち、「一生書き続けたい」という夢を実現させるべく、40歳になったのを機に「早期定年退職制度」を利用して退社、フリーランスの記者となりました。44歳の現在までに4冊ほどの著作があります。私は「真実」に忠誠を誓ったジャーナリストという職業を誇りに思っています。 さて、この訴訟の本質はシンプルです。民事訴訟の体裁だけ装った「言論妨害」にすぎません。その狙いは、原告が不利と考える烏賀陽はじめ言説を封じることです。武富士がジャーナリストに対して起こした訴訟と同じ。欧米ではSLAPPとして社会問題化しておりますが、日本語では「恫喝訴訟」あるいは「いじめ訴訟」とも呼ぶことができましょう。 (1)オリコンは、記事を掲載した「サイゾー」および発行会社「インフォバーン」を訴訟対象から外すことによって、烏賀陽を孤立させました。応訴するだけで弁護士費用は、旧日弁連の基準に従えば719万円にのぼり、烏賀陽を経済的に抹殺するに十分です。この手法を応用すれば、新聞社やテレビ局の社員ジャーナリストを組織から分離して、個人として訴えることが可能です。記者たちを萎縮させることでしょう。これは憲法で保障された「報道・言論の自由」の破壊行為です。 (2)原告オリコンは烏賀陽の発言を封じ、抑止するために高額の恫喝訴訟を起こしたことを自社のニュースリリースで認めています。よってオリコンの狙いは損害の補償や回復ではなく、烏賀陽を疲弊させ、発言を封じることである。これは民事訴訟法で禁じられた訴訟権の濫用でもあり、訴えそのものが不法です。 (3)オリコンは出版社でありながら「サイゾー」編集部に記事の訂正や削除の申し入れを一切しませんでした。自社の雑誌を使って「言論の土俵で戦う」という選択肢も飛ばしました。そしていきなりいじめ訴訟という暴力的な手段に訴えました。正義は原告の側にはありません。 (4)烏賀陽は「サイゾー」の電話取材に答えただけであり、一行も執筆しておりません。はからずもオリコン側提出の証拠に明記されているように、執筆者はサイゾー編集部です。つまり烏賀陽は取材に応じたにすぎません。取材に応じてコメントを掲載されただけで5000万円を請求されるリスクがあっては、取材に答える者は激減します。これでは報道という行為そのものが成り立ちません。オリコンは、報道という民主主義の根幹を破壊する、悪質な民主主義への挑戦状を、いまこの法廷でたたきつけました。 この裁判で裁かれるのは、私烏賀陽ではありません。日本国憲法が保障する「報道・言論・表現の自由」という基本的人権に敵対しようとするオリコンこそが、裁かれる側にほかなりません。 2月9日、フランスのNGO「国境なき記者団」が私を支持するコミュニケを世界130の報道機関に発表しました。いま、日本が真の民主主義国家の名に値するかどうか、世界中がこの法廷を注目しております。私は日本の裁判所の良識を信じております。どうぞご賢明なる判断のうえ、原告の請求をすべて棄却され、私の請求を実現していただくよう切にお願い申し上げます。 御静聴ありがとうございました。 →注:東京地裁民事部709号法廷で烏賀陽が口頭で述べました。約5分間。 (070213)
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【追記】 正午ごろから、40席しかない傍聴券を求めて70人を超える人々が集まり、地裁久々の抽選となりました。まるで麻▲彰●さんになったみたいな気分でした(笑)。 オリコン側の弁護士さんは3人しかおいでになりませんでした。19人おられるはずなのに、みなさんどうされたのでしょう?もっと大事な訴訟があったのかもしれませんね(笑)。おつかれさまです。あ、それとも、勝ち目がないと判断して16人は辞任されたのかな?実に賢明なご判断です。 意見陳述では、初めて相手側弁護士を眼前にしたこともあって緊張とコーフンでわけがわからなくなり錯乱、だんだん激怒モードに入って、マイクがいらんくらいパンクロッカーのように絶叫してしまいました。やかましかったでしょう。すみません、裁判官、傍聴人のみなさん。 そういえば、裁判官は女性お一人を含め三人おられました。こういうのを「合議制」といいます。慎重に審理していただけるということですから、ありがたいことです。 第2回口頭弁論は4/3 13:30から、同じ東京地裁民事部709号法廷です。 また抽選かもしれませんが、みなさんぜひお越しください。 ありがとうございました! |
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